2013年12月20日金曜日

ヨシガモのこと

ここ数日は暖かな日が続いていました。

降り積もった雪が日中にはとけ、道はザクザク。
朝になると冷え込んでツルツル路面。
そんなことを繰り返しながら、やがて本物の厳しい冬がやってきます。

6日ほど前の厳しい寒さで 近所の公園の池が一部結氷しました。
図書館側の池の半分くらいでしょうか。

薄く張った氷の際を、あのヨシガモが泳いでいました。


                                                                                      ヨシガモは本州中部以南では冬鳥ですが、北海道では旅鳥。
本来なら本州へ移動する時期です。

でも飛べないヨシガモは、この池から離れることができません。 
池が完全結氷すれば、おそらくヨシガモが生き延びることはできないでしょう。

それもまた自然の摂理なのかもしれないと思いつつも、
そのまま放置するのが忍びなく
1度 鳥獣保護センターに相談に行ったことがあります。

応対してくださった方はとても親切でした。

私の話を聞いてくださった後、

警戒心が強いヨシガモを捕獲するのは大変難しく、
捕獲によって負傷させたり、場合によっては命を落とすリスクがあること。
仮に捕獲できたとしても新しい環境に順応できず死に至ることもあること。
静かにそう話してくださいました。

やはり見守るしかないのかな‥。
そう思いながらも、池は冬には完全に結氷してしまうこと、
そうなるとヨシガモに生き延びるチャンスはまずないと思う旨を伝えました。

センターの方は少し間をおいて

直接対応するのは管轄の市役所となること。
ヨシガモを無事捕獲できれば、
センターで受け入れることは可能であること。
(正規のルートを経て)
ここで話したことを市役所に伝えてくれて構わないこと。

そのような内容を話してくださいました。

家に戻って市役所に連絡し、ことの詳細を話しました。

しばらくして市役所から、1度現場を確認したいので
できれば公園に来て欲しいとの連絡を戴きました。

池の縁に立って待っていると、網を持った市役所の方が2人いらっしゃいました。

ヨシガモは人を警戒し慌てて逃げます。
いくら飛べないといっても池を自由に泳ぐことのできるヨシガモを、
この時期捕獲することはとても無理です。

池が結氷し、動ける範囲が狭まった時がチャンスかもしれないと話しましたが
実際作業するのは大変なことだと容易に想像できました。

今になれば出過ぎた真似だったと思いますが、
なんとかヨシガモを無事に捕獲する方法はいだろうかと 
とある場所に相談の電話をしました。

対応して下さった方から

うずくまって動けなくなったものならともかく、動ける動物の捕獲は法律に触れる。
動けなくなったものを触るにしても、それは個人のやることじゃない。
そもそも野生の生きものは人の助けを受けるようになっていない。
と叱責されました。

その通りだ。
そう思いながら泣けてきて、泣けてきて。

市役所に電話を入れ事情を話し、
浅はかな私のせいで迷惑をかけてしまったのではないかと詫びました。

役所の担当者は、別のセクションとも話し合い
池が結氷した頃に現地に向かうことになったと話してくれました。

私も、池が結氷しヨシガモが動けなくなったのを見つけたら
すぐに連絡を入れると伝え電話を切りました。

冷え込んだ日は、ヨシガモが気になって池に足を運んでいます。
体力の残っているうちにと思っていたけれど、
それは難しそうです。
どういう結果になるにしろ、目を背けることはしないと決めました。

羽を傷めたヨシガモが、生きた証を残してやろう。
それが私にできるせめてものことかもしれないと、
今はそんな気持ちでいます。



撮影日   2013/12/1
撮影場所   恵庭市

4 件のコメント:

  1.  難しいテーマですね、人として何とか手を差し伸べて救済してあげたい気持ちは十分理解できます。
     たまたま、今日、図書館に行ったので帰りに寄ってみました。
     カルガモは、餌をもらえるかと・・?それとなく寄ってくるのですが、ヨシガモは遠ざかってしまいます。
     もう半年以上、人通りの多い公園の池にいるのに人馴れしないとは私の予想以上です。
     池の氷結が長引けば餌が採れず心配です。

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    1. ニック様
      野生動物に人がどこまで踏み込んでいいのか。
      本来は見守ることしか やっちゃいけないのかもしれませんね。
      出過ぎた真似をしてしまった。
      そういう後悔と、ヨシガモへの憐憫でしばらく葛藤が続きました。
      今はありのままを受け入れよう、そんな気持ちになっています。

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  2. sorapuchi2013年12月21日 23:25

    ヨシガモのお話、、色々と考えさせられました。
    野生の生きものは人の助けを受けるようになっていない・・
    その通りかも知れません。 でも人の助けがなくては種を繋げない野生のいきものもいるというのも事実・・
    何が正解なのか私には判りませんが、目を背けないと決めたおまささんの気持ちには敬服いたしました。

    ヨシガモさんの吉報を遠き地より願っております。

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    1. sorapuchi 様
      コメントをありがとうございます。
      池の結氷が進んで 衰弱していくヨシガモを想像し、気持ちが暗くなりました。
      逃げたいという思いがなかったと言えば嘘になります。
      でもそれだとヨシガモを見捨てるような気がして、思いとどまりました。
      敬服なんて、とんでもない。
      私は弱くてずるい人間です。

      ヨシガモの吉報、お届けできるといいな。と思っています。

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